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ビデオ・映像関連用語集/I

ビデオに関する専門知識から
一般的に使われる単語を掲載

I

Iピクチャー(Intra-coded Picture)

Iピクチャは、動きの予測を用いずに映像信号を直接符号化したフレーム映像で、1枚の画像情報をすべてそれ自身が保有しているので、ストリームの中でIピクチャが多いほど、結果的に圧縮効率は下がる。

IDTV(Improved Definition Television)

精細度改善型テレビジョン方式 のこと。
現行NTSC方式を変更せず、送信側はそのまま、テレビジョン受信機の方で画質の向上をはかる方式。フレームメモリー等を用いて順次走査処理することにより、見かけ上の垂直解像度を上げている。
クリア・ビジョン受信機はこれにも属する。

IEC(International Electrotechnical Commission)

国際電気標準会議といい国際連合に意見を述べることができる、1国につき1団体が会員として加入している非政府機関(1906年に設立)。日本からは日本工業標準調査会が加盟している。専門委員会、委員会、作業グループより構成され、幹事国が中心になって活動している。
標準化作業は素案、原案、国際標準案を経て、郵便投票により承認されたものが国際標準(IS)になる。(ISO=International Organization for Standardization)

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)

アメリカ電気・電子学会、「アイ トリプルイー」と読む。1963年に創設され、電子部品や通信方式などの標準化を行なっている。
IEEEによって策定された代表的な規格としては、無線LANの通信規格であるIEEE 802.11a、802.11b、802.11gや、ビデオカメラ・デジタルカメラなどとパソコンで映像データをやり取りする場合に用いるデータ通信の規格であるIEEE1394などがある。

IEEE1394

米国アップルコンピュータ社が開発したFireWireをもとに、1995年、IEEEが規格化した、電子機器の高速シリアルデータ接続規格。現在の接続速度は100Mbps,200Mbps,400Mbpsとなっているが、将来的には、800Mbpsから3.2Gbpsまで拡張される予定となっている。
プラグの形状は、6ピンと4ピンの2種類があり、6ピンは、電源の供給も可能。4ピンは、デジタルカメラなどの入出力に用いられ、DV端子とも呼ばれている。
USBと異なり、ホストとなるPCを必要としないことから、家庭用のオーディオ・ビジュアル機器への普及も目指されている。
ソニーのi-link、ヤマハのmLANは、いずれもこの規格を別称したもの。
IEEE 1394規格は、もともとアップルがSCSI(Small Computer System Interface)に代わる高速なインターフェイスとして開発したもの。アップルはこの規格に「FireWire(ファイアー・ワイヤー)」と名付けたが、1995年にIEEEが標準化を行ない、「IEEE 1394」となった。

ILA(Image Light Amplifier)

ガラス基板と駆動ICの間に液晶を挟み込んで、日本ビクターが独自に開発した、素子を使った表示方式の名称。

IRE(Institute of Radio Engineers)

テレビジョンのコンポジット映像信号において、ペデスタルレベル(基準レベル)を0(%)とし、完全な白レベルを100(%)として表現したときの単位。
波形モニターは、このIRE単位(%)で表現、測定されることが多い。NTSCコンポジット信号は、映像信号100IREに対して同期信号が40IREであり、計140IREで1Vp-pとなるので、100IRE は約0.71Vに相当する。

I.Q信号

人間の視覚特性により、色信号を簡略化するために作られた信号色度図上において、人間の目の分解能が一番良い「オレンジ−シアン軸」をI軸とし、その信号は細部まで対応するため1.5MHzの帯域をもたせている。
I=0.6R−0.28G−0.32Bで表される。
また、色度図上で、I軸と直交し人間の目の分解能がいちばん悪い「黄色−マゼンタ軸」をQ軸とし、その信号は500KHzの帯域とする。
Q=0.21R−0.52G+0.31Bで表される。

ISO(International Organization for Standardization)

各国の規格を国際化するため1947年に設立された機構。
例:CD-ROMはISO 9660に従った論理ファイルフォーマットで記録されている。

ISRC(International Standard Recording Code)

国際標準レコーディングコードの略。
1986年にISOにより国際標準規格として制定されたオーディオ及びビデオの記録を一義的に識別するためのIDコードのこと。1つのレコーディングは1つのISRCによって識別される。
異なる複数のレコーディングに同一のISRCを付けたり、単一のレコーディングに複数のISRCを付けたりすることはできない。また、一度付番したISRCを変更することはできない。
権利者の特定と作品の情報管理を適正に効率良く行うことを目的としている。
ISRCは背番号的なものであり、対応する権利情報は別にデータベース化されている。

ITU(International Telecommunication Union)

国際電気通信連合
1844年の電信の発明以後、各国ごとに異なっていた通信手順等の標準化のために、1865年ヨーロッパの20カ国が参加して最初の会議を開催したことから発足した。
その後、通信技術の変遷に従い各種の委員会を創設合併してきている。現在では、無線通信部門(Radiocommunication Sector : ITU-R、旧CCIR)と通信標準化部門(Telecommunication Standardization Sector)・通信開発部門(Telecommunication Development Sector)(ITU-T、旧CCITT)で構成されている。それぞれの部門の下に各研究課題ごとに研究委員会(Study Group)を構成し標準化を進めている。

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